来年に迫った東京オリンピックを前に、テコンドー競技を統括する、全日本テコンドー協会(以下、協会)に亀裂が走っています。
直接の原因は、テコンドーの強化合宿で、大勢の強化選手が協議をボイコットしたのが発端です。
そして、多数の有力選手たちの批判の矛先は、協会の会長である、金原昇氏に向けらています。
これについて探っていきます。
江畑秀範(テコンドー選手)の出身校、経歴
今回の協会内部での大騒動。
選手側の代表でもあり、挙動が注目されているのが、テコンドー競技の最有力選手でもあり、そして、協会の闇を告発した江畑秀範選手でもあります。
彼は一体どんな選手で、その出身校や経歴はどうなのでしょうか。
(プロフィール)
・名前:江畑秀範(えばた ひでのり)
・生年月日:1992年(平成4年)8月8日
・年齢:27歳
・出身地:大阪府
・身長:197センチ
・体重:80キロ
・所属:スチールエンジ株式会社
江畑秀範選手の武器は、197cmという、バレーやバスケットでも通じる高身長から繰り出す蹴りで、その威力は抜群です。
高校時代にテコンドーを始め、今では東京オリンピックの有力選手とみられています。
そんな選手が所属の協会を告発するとなると、素人目にも、「協会の闇は相当なものだったのではないか?」と想像できます。
この後、選手と協会の溝は埋まるのでしょうか?
テコンドー協会の問題点や、「報復が怖い」と語った経緯
協会への意見書を取りまとめた江畑秀範選手が、決死の思いを口にしました。
「怖いですよ。正直、夜道を歩くのが怖いです」と、
協会からの「報復」への不安を吐露。
実際に、協会幹部から様々な圧力を掛けられていたといますから、穏やかではありません。
江畑秀範選手をはじめとする選手側はかねて、所属の指導コーチとは別の代表コーチが試合のセコンドに入るといった強化体制に疑問を抱えており、この問題について今年6月に「意見書」として協会に提出しました。
協会は回答書を公表しましたが、「選手からの不満はない。選手らは困惑していない」と答えていたことが判明し、両者の対立はさらに深刻化しました。
その中でも、主軸選手である男子80キロ級の江畑秀範選手は「信頼関係がないのに今後の強化プランの話を聞いても意味がない」と、会議を途中退席したことを明かし、
「この体制にはついていけない。選手は協会への信頼がないし、この現状が続くなら、東京五輪も近いので自分たちでしっかり頑張って切り替えるしか道はないんじゃないか」
と、憤りをあらわにしました。
江畑秀範選手は、この騒動が明るみに出て以降、リスクを承知で各メディアに顔と実名をさらして協会の問題点を訴えていますが、
「このまま体制が変わらなければ除名対象になるんじゃないか」
と戦々恐々としつつも、
「人間として後悔したくない。テコンドーを通して日本を盛り上げたい」と、
“決死”の覚悟で環境改善を訴える姿勢を改めて示しています。
これに対して、金原会長は
「強化委員と選手とのコミュニケーション不足。
今日は選手の声もしっかり聞けて、有意義な議論ができた」
と受け止めつつ、その一方、体制の刷新には消極的でした。
また、金原会長自身が、一部報道で反社会的勢力との交際が取りざたされたことについて聞かれると、
「決してありません。そういうイメージ付けをされて、気分は良くないですよ」
と、不快感を示しました。
さらに、協会内で“恐怖政治”を敷いているとの一部報道についても、
「理事会での私の位置づけや、鶴の一声で決まるとか、そういうことはあり得ない」と全面的に否定。
会議の中でも「報道は事実無根」と強調していたということです。
江畑秀範(テコンドー選手)の出身校や経歴は?「協会の報復が怖い」と語った経緯は?まとめ
・テコンドー協会における、選手と協会側との内紛騒動
・主軸の江畑秀範選手による告発と、協会の報復措置
・東京オリンピックを控えた中での内紛と、今後の状況
みてきたように、東京オリンピックを間近に控えたこのタイミングで勃発した、テコンドー協会と選手との内紛劇。
お互いの不信感が募って頂点に達したことが原因だと思われますが、メダル最有力候補でもある、江畑秀範選手の勇気ある告発を、協会側はどう受け止め、沈静化を図るのでしょうか。
「協会のドン」金原会長の動静も含め、今後の状況を見守りたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。