車内に長さ30センチ以上の“のこぎり”を置いていたとして、無職の男が現行犯逮捕されました。
銃刀法違反の現行犯で逮捕されたのは、石川県輪島市門前町の無職・山本啓一容疑者(65)です。
これについてみていきます。
今回逮捕の経緯と状況は?道交法と銃刀法とは?
10月4日午後、警察官が交通違反の疑いで山本啓一容疑者を職務質問したところ、車内に刃体が約32センチののこぎり1本を発見しました。
正当な理由がない状態での所持だったため、現行犯逮捕したものです。
調べに対し、山本啓一容疑者は「車内にのこぎりを置くのが好きだった」と容疑を認めています。
現時点で、当時の詳しい状況が明らかになっていないため、はっきりとしたことは言えませんが、釈然としない気持ちになりますね。
そもそも、車内にのこぎりを積んでいたらいきなり銃刀法違反になるのでしょうか?
例えば、自宅の木を切るために車で普通にホームセンターに向かい、のこぎりを購入したら銃刀法に違反するのでしょうか?
普通に考えれば、それがありえないことはすぐに理解できます。
また、仮にそのような事例が罪とみなされるのであれば、今までに膨大な逮捕者が出ているはずですね。
そして今回は「実名」を出しての報道です。
正直に言って「やり過ぎ」だと思います。
もちろん、直接間接を問わず、この事件がどこかで犯罪に関わってたというなら話は全く別ですが。
参考までに、道交法と銃刀法の定義を下記に示します。
道路交通法:道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。
銃砲刀:銃砲・刀剣類の取締りを目的とする。
山本啓一とはどんな人物?世間の反応は?
早速、今回逮捕された、山本啓一容疑者のプロフィールをみると、
年齢:65歳(逮捕時)
住所:石川県輪島市門前町
職業:無職
逮捕容疑:銃刀法違反
となっています。
山本啓一容疑者についてわかっていることは、現時点ではこれだけです。
まあ、現行犯でもあり、実名報道されても仕方ない面はあると思いますが、刃体30センチのノコギリといえば、一般的に考えればごく普通のノコギリですよね。
抜き身で持って歩いていたのならともかく、車の中にあっただけで逮捕とは、余罪があるのか、あるいは、余程変なことでも言ったのでしょうか。
言い訳には少し笑ってしまいましたが。
「木を切るのが好き」と言えばよかったのでは・・・、などと考えてしまいますね。
この件について、ネットを中心とする世間の反応をみていましょう。
「軽トラで林業やってたら別に自然なことだろ?」
「正当な理由、野良仕事でも何でもいいのに、のこぎりを車内に置くのが好きだったは不味い。しかし実名とは。」
「実名報道はいらない、もっと警察も真剣にやってよ!」
「これで逮捕されて実名晒されたら、仕事無くすんじゃないかと心配だ。」
「犯罪か白か分けるのは、難しい」
「田舎でしょ?車載工具みたいのもんじゃないの?」
「ホームセンターでチェーンソー買ったら、どうやって家まで運べばいいの?」
などなど。
やはり、今回の事案とその量刑を考慮すれば、「実名をさらすほど重大な事件なのか?」という反応が大きいようにみえます。
山本啓一とはどんな人物? 道交法違反がなぜか銃刀法違反で逮捕 まとめ
・山本啓一容疑者が、道交法違反から銃刀法違反に切り替え逮捕
・本人は容疑を認めるも、実名報道に対する是非に議論あり
・本件の量刑と対応については、腑に落ちない点が多い
みてきたように、本件の内容は「車にのこぎりを積んでいた」ことが問われた事例です。
職務質問をした警察官をはじめ、公務員の犯罪などについて、匿名報道が多い中にあって、何故このような事案で実名報道なのでしょうか。
最後まで腑に落ちない事案でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。